What’s Unconscious Bias?

アンコンシャスバイアスとは?

ー 小・中学生のみなさんへ ー

わたしたちは、なにかをみたり、きいたり、かんじたりしたときなどに、無意識(むいしき)のうちに、「こうだ」と思いこむことがあります。

これが、アンコンシャスバイアス(unconscious bias)です。日本語では「無意識の思いこみ」などとも表現されています。また、言葉をみじかくして「アンコン」とよぶこともあります。

アンコンシャスバイアスは、自分では、なかなか気づきにくいかもしれません。ただ、もしかしたら、「事例(じれい)」や「専門の言葉(せんもんのことば)」などが気づくヒントとなり、わたしにも、こんなアンコンシャスバイアスがあるかもしれないなぁ~とふりかえることができるかもしれません。

「例(れい)」をヒントに、
私のアンコンシャスバイアス
をふりかえる
  • 「ニンジンといえば、オレンジ色しかない!」と思ったけれど、しらべてみたら、ほかの色もあってびっくり!私のアンコンだった!
  • 「これは男のひとの仕事!」「これは女のひとの仕事!」と思ったけれど、しらべてみたら、そんなことなかった!私のアンコンだった!
  • 「ピンクのランドセルをみて、女の子のものだ!」と思ったけれど、ちがった!私のアンコンだった!
  • 「わたしには、どうせムリ」と、とっさに思ったけれど、「これって、アンコンかも?」と思ってチャレンジしてみたら、できた!ということがあった。アンコンかも?と気づいてよかった!
つたえたいこと

いかがでしたか?
ここで紹介(しょうかい)したものは、たった4つのれいです。

アンコンシャスバイアスは、
おともだちなど「人」にたいするものもあれば、
「じぶん」にたいするものや、
「モノ」にたいするものなどもあり、だれにでもありうるものです。

かんぜんになくすことはできないけれど、
「アンコンシャスバイアスに気づこう」とすることを、大切にしてほしいと思います。

アンコンシャスバイアスを
さがしてみよう!

アンコンシャスバイアスは無意識(むいしき)なので、なかなかきづきにくいかもしれません。

自分ではなかなかきづくことができないかもしれませんが、きづくためのヒントとして、「4つの専門の言葉(せんもんのことば)」をしょうかいします。

「​わたしにはどんなアンコンシャスバイアスがあるのかな?」と、思いめぐらせながらよみすすめてみてください。

気づくヒント

ステレオタイプ

けつえきがた、しょくぎょうなど、ある「とくてい」のしゅうだんやぞくせいの人にたいして、みんな同じとくちょうがあると思ってしまうこと

同調(どうちょう)バイアス

「みんなにあわせたほうがいい」「みんなと同じようにしたほうがいい」などと思ってしまうこと

ネガティビティバイアス

「よい」と思えるところよりも、「わるい」と思えるところのほうがきになってしまうこと

インポスターしょうこうぐん

まわりからひょうかされていても、「わたしには、むり!」と思い、自分のことをひくくみてしまうこと

いかがでしたか?

アンコンシャスバイアスに気づくヒントとして、4つ、しょうかいしましたが、気づくヒントになりそうな専門の言葉(せんもんのことば)は、200コ以上あります。
そのため、ここで紹介した4つの言葉にとらわれることなく、「しらずしらずのうちに、こうだ!って思いこんでいることってないかなぁ?」といったように、アンコンシャスバイアスに気づこうとすることを大切にしてもらえたらと思います。

アンコンにきづくと、
「みらい」がかわるかも?!

アンコンシャスバイアスに
きづくとどんないいことが?

小学生や中学生からの「アンコンに気づいてよかった!」という声を紹介(しょうかい)します。

・可能性(かのうせい)がひろがったように思う!
・ゆめをあきらめるのをやめた!
・やさしくなれた!
・「ごめんね」がいえた!

3つのおねがい

わたしたちから、3つのおねがいがあります。

<おねがい1> 
きめつけない

アンコンは「きめつけ」の言葉にあらわれることがあります。
「ふつう、〇〇だ!」「みんな、〇〇だ!」「どうせ、〇〇だ!」など、きめつけている自分に気づいたときには、「これって、私のアンコンかも?」と、ふりかえってみてください。

<おねがい 2 >  
だれかと、何かと、くらべない

「これまでにであってきた10人が同じだった!」と思うことがあっても、これからであう11人目の人はちがうかもしれません。100人が同じでも、101人目はちがうかもしれません。
「ちがうからヘンだ」と思うことがあったなら、「アンコンシャスバイアス」のことを思いだしてみてほしいと思います。そして、だれかとくらべたり、なにかとくらべたりするのではなく、自分も、まわりも、たいせつにしていただけたらと思います。

<おねがい 3>  
自分の可能性をしんじよう

これまでの10回がダメだったとしても、11回目はできるかもしれません。これまではできなかったということがあったとしても、「みらい」はできるかもしれません。ぜひ、自分のかのうせいをしんじて、いっぽ、ふみだしてみてください。失敗することがあったとしても、チャレンジしたからこそ、気づくことや学べることもあるようにも思います。

わたしもみんなも
イキイキとするために

「これって、アンコンかも?」を合言葉に、気づこう!とすることをたいせつにしてみてください。