For children

子どもたちへ届ける

2021年より、日本国内の小・中学校で、子どもたちを対象としたアンコンシャスバイアス授業の提供をスタートしました。

小・中学生を相性としたアンコンシャスバイアス授業は、「自分も含めた一人ひとりを大切にしよう」といった心を育んだり、「SDGsのジェンダー平等、不平等を無くす、平和と公正、パートナシップの重要性に気づくきっかけ」を提供したり、「自らの可能性を信じるキャリア教育(進学・進路などの将来)」としてなど、子どもたちの可能性の幅をひろげるための機会を提供しています。

最近は、「授業参観日」にあわせてアンコンシャスバイアス授業を実施する学校も増えてきました。子どもと保護者とが一緒になって、学ぶことで、日常生活の様々な場面で、「これって、アンコン?」が合言葉となり、好評です。

子どもたちへの授業提供だけでなく、教育委員会・自治体・学校主催による「教員研修」や「保護者講演」などもお引受けしています。

東京都による大規模実態調査

「性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)」に関する調査結果が東京都より公表されていますので、ぜひご覧ください。

【2023年3月30日公表】 小学生、保護者、教員を対象に実施 | 調査結果は コチラ より
【2024年3月21日公表】 高校生、及び教員を対象に実施 | 調査結果は コチラ より

先生方を対象としたアンコンシャスバイアスセミナー(不定期開催)

「小・中・高校の先生」「教育委員会」の方等を対象に、「アンコンシャスバイアス授業」のご紹介セミナーを無料で行っています。

詳細は コチラ より


授業実施例

1回目の授業(45分)

・アンコンシャスバイアス(略してアンコン)とは何か?を知る
・​様々なワークをとおして、私のアンコンを探す
・アンコンに気づくヒント

宿題

1週間、アンコンを探す

2回目の授業(45分)

・宿題の共有
・アンコンに気づかなかったらどんな問題に繋がるのか?
・アンコンに気づいたらどんないいことに繋がるのか?
・3つの大切なこと

※授業は1回完結型コースもあります


子どもたちが気づいた「私」のアンコンシャスバイアス

「メガネの人は、まじめだ!」
と決めつけていた

「私に、発表はできない」
と​思いこんでいた!

「この役割は私には無理」
と思いこんでいた!

「この子は絶対〇〇じゃん」
と思ってしまう

「食わずぎらいも​アンコンだ!」と思った!

机にうつぶせになっていると
「泣いているんだ!」と思いこむ

この水たまりは浅いだろうと思ったら、深かった

女性は家事、男性は仕事と
決めつけていた

授業後の子どもたちの声

アンコンに気づかなかったら、友だちとの仲が悪くなったり、自分が傷ついてしまったりと、けっこう大変なことになってしまうと気づきました。だから、アンコンに気づこうとすることが大事なんだなと思いました。

私は前に出ると、緊張してうまくしゃべれなくなったりするのですが、アンコンを考える授業で、友だちと意見を交換したことで「ちょっと頑張ったら自信がつくかも」と思えた気がしました。ふだん、あたりまえに思っていたことについて考えてみることが面白かったです。

「世界一になるのは無理!」というのもアンコンだと思いました。アンコンを知らなかったら、自分の可能性をせばめるところでした。

アンコンを考えなかったら、もしかしたら人との深いつながりも、偏見で、無くなったかもしれない。ちゃんと相手を知ってから人と付き合っていこうと思った。

授業導入校の先生からのコメント

札幌市立小学校の先生から、「小学校6年生に、アンコンシャスバイアス授業を実施してもらえないでしょうか?」というお便りをいただいたことがきっかけとなり、2021年3月、私たちは、はじめて、子どもたちにアンコンシャスバイアス授業をお届けすることになりました。

授業後にいただいた約130人の子どもたちの感想文に心をうごかされ、「全国の小・中学校に、アンコンシャスバイアス授業を届けていきたい!」と思うに至りました。この度、はじめての授業導入校の先生より、コメントをお寄せいただきましたのでご紹介させていただきます。

札幌市立小学校の先生からのコメント

アンコンシャスバイアスの授業は、子どもたちだけでなく、教員である私たちにとっても、非常に学び深き時間となりました。子どもたちは、自分のなかに思いこみがあることに気づくとともに、それによって、自分の可能性を狭めたり、誰かを傷つけることもある等、それぞれに、様々な気づきがあったように思います。授業後、クラスのなかで、「これって、アンコン?」「これは、アンコンだよねー」などの会話がいたるところから聞こえてきます。そして、子どもたち同士はもちろんのこと、子どもたちと、教員との会話においても、「これって、アンコン?」と、フラットに語り合うことができていることも、うれしい出来事でした。

実施いただいた6年生を対象とした授業では、私にとって驚く出来事がありました。
実はあの時期、私のクラスでは、SDGsについて学ぼうとしていたのですが、アンコンシャスバイアスと、SDGsの「5.ジェンダー平等」「10.不平等を無くす」「16.平和と公正」「17.パートナーシップ」とが、非常に関連しているということに気づいている子どもたちが何人か出てきました。そう考えると、アンコンシャスバイアスを学ぶことは、SDGsにつながる素晴らしい学びにあるということを改めて感じています。

今般、全国の小中学生にむけて、アンコンシャスバイアスの授業を広げていく取組みをスタートされるとのことをおききしました。「子どもたちからの授業後の感想がきっかけとなった」という守屋先生のお言葉を非常にうれしく思っております。道徳の時間や、総合的な学習(探求)の時間などをとおして、ひとりでも多くの子どもたちがアンコンシャスバイアスを学び、知って良かった!気づいてよかった!が広がってゆけばと思っております。

授業実施要項

■担当講師:
認定トレーナー
(ジュニアトレーナー養成講座修了者)

■授業枠:
・道徳
・総合的な学習の時間
・SDGsに関する授業
・キャリア教育
・学級活動時間など

■実施形式:
・対面授業(学年合同授業)
・オンライン授業(複数クラス同時接続可)

■授業回数:
・1回完結型コース(授業は1~2コマ)
・2回完結型コース(1回目の授業+宿題+2回目の授業)

■対象学年
・小学校5年生以上
・中学校
・高等学校
※小学校4年生への授業提供は個別相談
※日本国内の学校に限定

※​文部科学省の「若者のためのライフプランニング支援の推進事業」においても、特に学校現場において、子どもたちが自身のライフキャリアを固定的な性別役割分担意識にとらわれず考えられるようにするため、指導的立場にある教員が、自身のアンコンシャスバイアスに気付くためのプログラム開発の必要性が提言されています。


小・中学校での授業導入実績

<小学校>
●札幌市立あいの里東小学校(北海道)
・小学校5~6年生
●矢巾町立矢巾東小学校(岩手県)
・小学校5~6年生 
●杉並区立堀之内小学校(東京都)
・小学校5~6年生 
●神戸市立美賀多台小学校(兵庫県)
・小学校4~6年生​ 
●白百合学園小学校(私立)
・小学校5~6年生約240名
●平和学園小学校(私立)
・小学校4~6年生 
●仙台白百合学園小学校(私立)
・小学校5~6年生
●青山学院初等部(私立)
・小学校4年生+保護者 
●日本女子大学附属豊明小学校(私立)
・小学校5年生
●森村学園初等部(私立)
・小学校6年生

<中学校>
●松前町立岡田中学校(愛媛県)
・中学校2年生​ 
●春日部共栄中学校(私立)
・中学校2年生​ 
●AICJ中学校(私立)
​・中学校2年生 
●五ヶ瀬町立五ヶ瀬中学校(宮崎県)
・中学校1~3年生 
●藤沢市立善行中学校
・中学校1~3年生​ 
●郡山ザベリオ学園中学校(私立)
・中学校2年生

​他、多数


企業の「ファミリーデー企画」での導入事例

導入実績

◆株式会社三菱 UFJ フィナンシャル・グループ
「MUFG Family Festa」の企画で、小学生対象「親子で学ぶアンコンシャスバイアス授業」と、中・高生対象の「アンコンシャスバイアス授業」とをお届けさせていただきました。

◆カルビー株式会社「カルビーファミリデー」
夏休み!従業員のご家族の方むけ企画で、「アンコンシャスバイアスってナニ?〜自分の可能性を広げるチャンス〜」をテーマに、お届けさせていただきました。参加者は小学校2年生~大人まで。

「ファミリーデー」での実施経緯

アンコンシャスバイアス研究所では、2021年7月より、全国の小・中学校にアンコンシャスバイアスの授業を届けるプロジェクトをスタートしました。

​この取組みに共感いただいた三菱 UFJ フィナンシャル・グループ様よりお声がけをいただき、社員とそのご家族の方を対象に実施した「MUFG Family Festa」において、アンコンシャスバイアスのワークショップを実施させていただきました。その後、他企業さまからもお声がけをいただくようになりました。

※写真は当日の様子です。詳細は、ぜひプレスリリースをご覧ください

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教員対象の無料セミナー(参加特典あり)

アンコンシャスバイアス授業の導入検討のために、教員限定無料セミナーを不定期で開催しています。

参加特典

小中学校を対象に、無償授業をお引受けしています(年間30校)

内容

60分:教員対象「アンコンシャスバイアス」セミナー
30分:ゲストスピーカー:導入校の先生より

参加条件

・小中学校の先生(高等学校の先生も可)
・教育委員会の職員

※「学校での授業導入」「教員研修を企画中」の自治体職員の参加も可