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  • 執筆者の写真アンコンシャスバイアス研究所

アンコンシャスバイアスを切り口とした調査に、なんと、5万人をこえる回答!

なんと50,871名の回答数。過去最多!



連合(日本労働組合総連合会)による「アンコンシャス・バイアス」についての調査結果が、2020年12月4日に公表となりました。回答者数は50,871名と、連合調査としては、過去最多の回答数であったとのこと。反響の大きさに驚く結果であり、「アンコンシャスバイアス」についての関心の高さが浮き彫りとなりました。


連合によるプレスリリースにあたっては、監修者として、一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所の守屋智敬がコメントを寄せましたので、調査結果とあわせて、ぜひ全文をご覧いただければと思います。


▼調査結果&コメント全文はこちらより、ぜひご覧ください



*日常や職場で95.5%の人が、アンコンシャスバイアスを認識(連合調査結果より)


 

▼連合コメント

「コロナ禍の今を、多様性に気づく大きな契機に!」

連合総合運動推進局 総合局長 山根木 晴久 氏

 

今回なぜ、「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」を切り口にしたアンケートを実施したのか、連合がめざす「多様性が尊重される社会」その実現に向けた第一歩が「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」への「気づき」だと考えたからです。


ちょっとした思い込みと考えることでも、それによって多様性が尊重されない状況になってしまっている。日常や職場に溢れている誰もが持っている、時に弊害をもたらす様々なバイアス、その存在に気づき、自分を変えることができれば、職場や社会、未来も変えられるかもしれない。“多様性を認め合うことを一緒に考えてみよう”と、広く社会に向けて発信しました。


働くうえでの多様性に関わる視点から問いかけ、自分自身と向き合ってもらえることができたならとの想いがありました。今回の診断で50,871名の方に回答頂いたことは、多くの人たちの「気づき」に繋げることができたのではないかと受け止めます。


時代や環境の中で重ねてきた経験や見聞きしたことが、無意識のうちに自分の中で常識化されてきた。多様性の尊重は頭では理解できるものの、何をどうしたら分からないという方もいると思います。この診断で認識したアンコンシャス・バイアスの項目についての意識を変えることだけでも、職場や社会を変えることに繋がると考えます。コロナ禍にあって、仕事や働き方、生活の変化を求められている今こそ、アンコンシャス・バイアスを重要なキーとすることで、モノの見方を変えるチャンス、多様性に気づくチャンス、さらにはwith/afterコロナ時代を乗り越えるチャンスにしていくことができると私たちは捉えています。


本日、回答結果を公表しますが、結果そのものが問題だとか、決めつけや押しつけにならず、誰にでもあることとして、お互いに認知し行動に変えていくきっかけになることを切に願いつつ、性別・年齢 国籍・障がいの有無・就労形態などにかかわらず、誰もが多様性を認め合い、お互いに支え合うことのできる職場、社会の実現をめざして、今回の診断を今後の取り組みに活かしていきたいと考えます。


 

▼監修者コメント

「アンコンシャス・バイアスの意識が大きな一歩」

一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所 代表理事 守屋 智敬

 

“真の多様性ある職場づくり”をめざして、アンコンシャス・バイアスを切り口としたアンケートを連合が実施し、5万人を超える回答結果が得えられたことは、関心事の高さを示すとともに、「一人ひとりが自分の無意識の思い込みがあるかどうかに、まずは“気づく”という機会の大切さを広めた」という点において、大変意義深く、うれしく思います。


回答いただいた50,871名のうち95.5%にあたる方が、今回の設問にあったアンコンシャス・バイアスを一つでも認知する結果となったことは、アンコンシャス・バイアスは誰にでもあって、私たちは、何かしらの影響を受けている可能性があるともいえるでしょう。アンコンシャス・バイアスは、あることそのものが悪いわけではなく、押しつけや決めつけの言動となって表れた時に、問題となるため注意が必要です。


アンケート結果の中で、最も回答率の高かった「親が単身赴任中というと父親を想像する(母親を想像しない)」については、単身赴任者に男性が多いという事実(*)が、回答結果に影響を及ぼしているかもしれません。一方で、マイノリティに目をむけると、「なんで母親なのに、単身赴任なの?子どもがかわいそう」といったひと言に、傷ついている人もいるかもしれません。真の多様性ある職場づくりに大切なことは、「これまでに見聞きしてきた100人はそうでも、101人目は違うかもしれない」といったように、101人目に思いを寄せられるかどうかです。


今回のアンケート結果公表にあたっては、「回答率の高い/低い」を評価したり、「あてはまる項目数が多い/少ない」の良し悪しを診断したりすることは目的としていません。一人ひとりが、「自分自身にも、無意識の思い込みがないだろうか?」と向き合うとともに、今回の20の設問項目をきっかけとして、「自分自身の他の様々な言動にアンコンシャス・バイアスがあるかもしれない」ということを意識するきっかけに繋がることを切に願います。「私は、どれもあてはまらなかったから大丈夫」ではなく、「これらの設問には、たまたまあてはまらなかったけれど、職場や日常において、もしかしたら、私にも、無意識の思い込みがあるかもしれない」ということに、思いを寄せるきっかけとしていただければと思います。


コロナ禍を境目として、私たちの「あたり前」は大きく変わりました。働き方、仕事の仕方、マネジメント、商談、会議や出張のあり方などにおいても、「これはムリ」や「これが普通」といった様々なアンコンシャス・バイアスも、現在進行形で、上書きされています。アンコンシャス・バイアスに気づき、モノの見方が変わり、様々な働き方、あり方、生き方を認め合うことが、多様性ある職場づくりには不可欠です。


「100人が同じでも、101人目は違うかもしれない」「100回の結果が同じでも、101回目は違うかもしれない」「一人ひとり、その時々と向き合おう」といったように、一人ひとりが、「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」を意識することが、大きな一歩となり、真の多様性ある職場へと近づきます。「これって、私のアンコンシャス・バイアスかも?」が、共通言語(合言葉)となり、一人ひとりがイキイキとする社会に一歩でも二歩でも近づいていくことを、ともにめざしてまいります。


(*)参考:「独立行政法人労働政策研究・研修機構」によるJILPT 資料シリーズ No.179企業における転勤の実態に関するヒアリング調査において、男性の単身赴任者割合が女性より高いと推計


以上


 

【新聞・メディア掲載情報】

 

●2020年12月5日:朝日新聞(朝刊)に掲載されました コチラ


●2020年12月7日:AdverTimes by 宣伝会議に掲載されました:コチラ


●2020年12月21日:日本経済新聞(朝刊)に掲載されました:コチラ


●2020年12月21日:読売新聞(朝刊)に掲載されました:コチラ


●2021年2月11日:東京新聞(朝刊)


●2021年2月12日:信濃毎日新聞(夕刊) 他

 


▼連合について

連合(日本労働組合総連合会)は、1989年に結成された日本の労働組合のナショナル・センター(中央労働団体)です。加盟組合員は約700万人。


▼連合ホームぺージ「世論調査」


▼プレスリリース:アンコンシャスバイアス調査

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