• アンコンシャスバイアス研究所

講師&運営者のための「オンラインファシリテーション勉強会」

2月末ごろから、集合研修はNG。全員在宅勤務といった企業も増え、それと共に「完全オンライン」での研修や講演が急増している。「研修/講演」という側面からモノゴトをみてみると、主催者(企業・人事部門)も、研修会社も、講師も、受講者も、それぞれが、それぞれの立場で、様々な転換を求められたここ数ヶ月だったように思う。



先日のコラム記事で紹介した「Cisco Webexを活用したセミナー事例」は、反響があり、多くの問合せをいただくきっかけにもなった。問合せのひとつひとつに耳を傾けてみると、不安の背景にはアンコンシャスバイアスがひそんでいるようにも思えた。



共通していたのは、”オンラインでの研修では、効果がえられないのではないか?オンラインで実現するのはきっとムリ”というものだった。




アンコンシャスバイアス研修をオンラインで提供するようになって2ヶ月。守屋に、オンラインでインタビューをしてみた。




Question:オンライン研修にトライする1月までのことを振り返ってみると、どんなアンコンシャスバイアスがありましたか?


◉「講演はオンライン化OK」でも、「研修はムリ」というアンコンシャスバイアス

◉グループワークは、オンラインではムリというアンコンシャスバイアス

◉オンラインでは、満足度がえられないというアンコンシャスバイアス

◉やっぱり研修はリアルに限るというアンコンシャスバイアス


本当に様々なアンコンシャスバイアスが、ここ1~2ヶ月で「上書きされた」という。



Question:オンライン研修へ登壇するようになっての感想は?


◉画面をとおして、受講者一人ひとりの顔が見える!

◉チャット、投票機能、外部ツールとの組み合わせなど、様々な機能により1人1人の考えを瞬時に共有できる!

◉ペアワークもグループワークも実現可能(かつ、活発交流)



Question:「リアル研修」と「オンライン研修」の違いは?


◉オンラインファシリテーター(サポーター)の存在が大きい

◉集中力の観点で、1時間に1度の休憩があるといい

◉「講師力」が、より問われる気がする



Question:「オンライン研修」に必要なことは?


”オンラインファシリテーションに必要なことは3つある”とのこと。そのインタビュー内容を、以下に、まとめてみた。


オンラインファシリテーションに必要な3つのこと

①場を作る

オンライン研修を実現するにあたってのツールは様々。Cisco Webex、Zoom、Skype、Microsoft Teams、Google Meet(ハングアウト)、V-CUBEなどなど。企業研修の場合には、お客様が導入されているシステムにあわせての登壇となる。


ただ、ここ数ヶ月、オンライン研修を実施してきて思うこと。それは、「受講者が、オンライン研修に参加するのははじめてであり、なれていない場合もある」ということ。もっというと、「オンラインでの会議にはなれていたが、研修でははじめて。ちょっと勝手が違ってはじめはドギマギする」という受講者感情だ。


<大切なこと>

◉事前告知で「参加型」であること伝える

◉接続時の不安サポート大切/連絡先を伝える

◉オンライン研修がはじめてという方への配慮

◉誰一人として、取り残されないよう、イントロダクションは丁寧に

(例)ミュートをやってみる、カメラONをやってみる等

②様々なツールを使う

先ほども伝えたとおり、企業によって、利用しているシステムは様々。

そのため、利用するシステムに実装されている「ツール(機能)」に応じて、インタラクティブな研修を実現しようとすることが大切になる。 ◉ブレイクアウトセッション:グループワークの実現

◉チャット:個々の意見を伝え合う/場に出す

◉投票機能:自分とは違う声に気づく(=手を挙げると似てる?)

◉その他

③オンラインファシリテーター

オンラインでの研修には、接続エラーがおきたりすることもある。


<受講者側>

◉音声がきこえない

◉うまくシステムにログインできない

◉ブレークアウトセッションになぜかはいれない

◉ネットワーク環境が不安定になってログアウトしてしまった

等など


<講師側>

◉受講者が多いと、一人ひとりの表情に目配せできない

◉ブレークアウトセッションの設定を講師がする余裕がない

等など


上記のようなことがおきる可能性があるなかで、「オンラインファシリテーターの存在」は大きいとのこと。受講者への進行ナビゲーション、サポーター、チャットの声を講師に伝えるなど、様々な役割を担ってくれる存在だ。(今は、私や太田がその役割を担っている)



企業によっては、HR部門のかたがその役割を担ってくれることもある。

研修会社によっては、コンサルタントがその役割を担ってくれることがある。





いま、守屋は、「講師&運営者」を対象としたオンラインファシリテーション勉強会を主催している。もうすぐ、受講者は100名を超えることになりそうだ。



「オンラインでの研修実施時に、配慮すべきことはなにか?」

「どうやって、インタラクティブな研修を実現しているのか?」

「失敗経験から気づいたこととは?」

「オンラインファシリテーターとの役割分担とは?」



守屋はこう続けた。

『あと、1~2ヶ月もすれば、多くの講師がオンライン研修になれるだろう。受講者もなれると思う。ただ、今は過渡期。講師や主催者には、「どうやったらいいのか?」と戸惑っている人もいる。初歩的なことかもしれないけれど、ぼくに役立てることが少しでもあるなら、シェアしたい。まずは、「半径数メートル」の人にむけて貢献できればと思う』



クチコミにより満席が続くこの講座。

はじまりは、一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所の「認定トレーナー」にむけてが、そのはじまりだった。それが、自然と広がりゆき、今は、「研修講師」「講演家」「研修会社の方」「人事部門の方」「講師アシスタント」など、様々な方にご参加いただいている。



https://moriyaconsulting.peatix.com/






【ライター】井上まい(アンコンシャスバイアス研究所 事務局)